ノート:ロスリング『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

 

(目次)

はじめに

イントロダクション

*P.23 人間の脳(本能)は進化の中で情報に鋭敏に反応するようになっている、うわさ話を信じやすい、ドラマチックな物語を好む

  *ファクトテスト、当てずっぽより低い正答率、先入観あり

 

第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み

 *分断、二分法、二項対立(わかりやすさ) 分けないと分からない、境界の曖昧さ、連続性(排中律は不成立) 例:西欧と非西欧、先進国と発展途上国排中律思考)

 *平均値で比較(分布が見えない)、極端(最上層と最下層)で比較、上からの景観(貧困度数が見えない、レベル4の中の貧困とレベル1の貧困の違い等)

 *近代レベル1:10億人、レベル2:30億人、レベル3:20億人、レベル4:10億人、

 

第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み

 *ニュース、話題は「最悪」、「心温まる話」も極端(無事、平安はニュースではない)

 *飢餓的貧困の解消過程は20世紀後半、ほぼ消滅は21世紀のこと

 *特に寿命が伸びた 平均70歳 ※でもどうする? 何のために生きるかだ

 *悪化と良化は両立する ※事態の並列主義

 

第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み

 

第4章 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み

 *見えない恐怖 「史上最悪」の原発事故での放射能による死者はゼロ ※「放射物質」トリチウムを含む「汚染水」 恐怖のDDT(カーソン)は人体に「やや有害」な物質 むしろより重要な事態は一顧だにされず放置されている ※クジラ保全 反捕鯨<反誤獲・魚乱獲 環境問題の本末転倒 ワンピース世界の現実:汚染水による下痢死 海の砂漠化 ウィキペディアの信頼性、欧米中心の世界観・価値観での偏り ※ニュースと同じ極端・最悪志向か、少なくとも全称的ではないと心得よ

 

第5章 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み

 *目の前の命を救うことと、いま見えていないより多くの命を救うこと ニュースになるのは高頻度や重要度ではなく希少性や醜悪さ 

 *世界人口:アメリカ10億、ヨーロッパ10億、アフリカ10億、アジア40億 計70億人 2100年:アメリカ10億、ヨーロッパ10億、アフリカ40億、アジア50億 計110億人

 

第6章 パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み

 *欧米支配の世界は終わりつつある 世界購買地域人口の変動

 *インターネット、グーグルはレベル4の人々のためのツール(視線がレベル4)

 

第7章 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み

 *文化、価値観は変わる(例:スウェーデンは性的保守国だった、男女同権) アジア・アフリカ人は難民から観光客へ、視線・主体の転換が必要 1%の変化は70年で倍になる

 

第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み

 *世界を見る道具も複数必要、ワンツールではだめ 政治思想や体制で経済や制度の良し悪しは決まらない ケースバイケース

 

第9章 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み

 *ほとんどの場合、物事ははるかに複雑にできている 犯人はあり得ない単純化 現実の仕組みを理解し仕組みを変える努力が必要

 

第10章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

 *原始時代の本能、焦り本能が蠢く ※緊急性>重要性、将来のリスク、緊急警報への慣れ 地球温暖化の阻止のために手段を選ばないこと(煽り立てる)は許されるか? ※手段の尊重(刑事訴訟法公職選挙法等) 特効薬、過激な対策に要注意

 *5つのリスク:パンデミック金融危機、世界大戦、地球温暖化、極度の貧困

 

第11章 ファクトフルネスを実践しよう

 *人類の原始本能、自己防衛機制

 *教育 現代世界についての最新知識、メディアリテラシー

 *ビジネス マーケットは変化している 世界の工場:中国→インド→アフリカ

 *ニュースの転換 日常的な事実を伝える新しいメディア 

 *国内の事実を知っていますか?

 

ファクトフルネスの大まかなルール

おわりに

謝辞

訳者あとがき

付録

脚注

出典

 

-------------------------------------------------

(関連して)

メディアリテラシー

橘玲ルワンダ虐殺 

・マララ・ユスフザイ、ナビラ・レフマン パキスタンタリバン) ムスリム女子教育

・ニュース報道、ノーベル賞、国連活動の欺瞞 学校教育、社会教育

 

二項分割(分断)すると分かりやすい

 例:貧富(相対値) もう1つの思考軸として、絶対値が必要 グラフ自体の底上げ

※世界は永らく貧富レベル1にあった が、それは1ではなく「1.5」 前近代の豊かさ 例:ヨーロッパ前近代、日本江戸時代

※日本 〜明治:1.5 大正〜戦前:2 戦後:3 高度成長後:4

 

世界観の転換