ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))

ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))

ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506))

ドン・キホーテ』はもちろん知ってるよね。でも読んだことはある?
古典、名作って、実はあまり読まれていない。なぜなら、なんだか厳めしく取っつきにくそうだし、大作で読むのにリキを入れて読まなきゃ読み通せないような雰囲気だものね。
でも、これはちょっと違う。まず、子ども向きの文庫だ(十分、大人向きであるけどね)。それに岩波文庫では6分冊の内容がこれ1冊に圧縮してある。これなら読める。

内容について、2点注記。ドン・キホーテと言えば、風車に突っ込んでいく話が有名だけど、実はそんな単純な話ではない。でもね、理屈は後回しでいい。理屈抜きでおもしろいんだ。「ほらふき男爵の冒険」よりおもしろい。
2つ目。この本はメインストーリ−の大筋だけを追った「省略本」だ。『ドン・キホーテ』そのものには、細かな展開やサブストーリーが盛り沢山入っている。